ベトナム縫製工場のカットソー品質管理検品4工程と「不良の実話」で見る本当の実力

品質管理コラム | カットソー OEM

私たちSPeeDは、ベトナム・タイニン省の自社工場でカットソーOEMを行っています。一般的な説明ではなく、現場で起きた「不良の実話」で品質管理をお見せします。

株式会社SPeeD | ベトナム・タイニン省 自社工場

はじめに

「品質管理は万全です」では、工場は選べない

よくある説明

検査基準書・ISO認証・三現主義。どの工場も「用意しています」と言える。読み終えても”この工場ならでは”が残らない。

SPeeD の語り方

「こういう不良が出て、原因はこうで、だからこう変えた」。不良を辿れる工場は、長く任せられる。

リスク

カットソー(伸縮素材)ならではの品質リスク

縮率
洗濯や仕上げで寸法が動く。編み地は特に出やすい

伸び・目付ブレ
生地の伸びや重さがロットごとに微妙に変わる

色ブレ
染めの個体差。特に濃色で起きやすい

定番生地 目付 機能
ポリ メッシュ 180g/m² 通気性・形態安定性
インターロック 130g/m² 吸汗速乾・ストレッチ・軽量
天竺 単糸 170g/m² 素早く安く・風合い選択可
天竺 双糸 210g/m² 耐久性・高単価向け
裏毛(スウェット) 310g/m² 定番の厚地

高性能な検査機だけでは守れません。「素材を分かった人の目」で見る領域です。

検品

検品は4工程

STEP 1
生地受入
確認
STEP 2
縫製中の
中間確認
STEP 3
完成品
検品
STEP 4
出荷
判定

STEP 1「生地受入」は3つを混同せず分ける

a. 外観
横線・目飛び・編み傷・色ブレ・汚れ・糸ゴミ
b. 簡易確認
アセトンで色落ち・色移り傾向(対象は生地のみ)
c. 試験データ
洗濯・摩擦堅牢度/縮率/目付/生地幅

全数?
抜き取り?
案件ごとに発注前で取り決めます。検査方法・数量・許容基準は商品特性とご要望に応じて。AQL は採用時のみ水準を事前合意。「一律で全部○○」と断定しません。

実話 ①

黒スウェットの糸屑事件

黒スウェット裏側に出た細い糸屑の実際の不良写真
実際の不良:黒スウェット裏側に出た細い糸屑。当社が検知し、生地工場での色ブレ染め直しが原因と特定した実例です。
症状黒スウェットの裏側に糸屑が出た
原因色ブレで生地を染め直していた
改善色ブレ許容範囲を事前共有する体制へ

急ぎ案件ほど起きやすいトラブル。不良を「なかったこと」にせず、原因を辿って仕組みに変える。検査基準書には載らない実力です。

実話 ②

サンプルと量産の「色ブレ」を抑える

染色工程で濃色の生地を確認する作業者
色ブレは濃い色ほど起きやすく、最後は人の目で確認します。サンプルと量産で色を揃えるための、地味だが最も効く工程です。
生地
本生産前にスワッチ(生地見本)を提供し、ブレの確率を下げる
プリント(昇華転写)
色ブレしやすいため、サンプルを重ねてお客様に事前共有

日本人が現地にいるので、定期のお客様は現地確認を私たちが代行。ご希望があれば現物を配送します。

実話 ③

細密プリントは、量産で「線が消える」

細密プリントの網点を拡大した写真
細密プリントの拡大。この点の一つひとつで線や濃淡を表現しているため、量産で点が潰れたり飛んだりすると、狙った線が消えます。
症状サンプルでは出ていた細い線(顔の輪郭など)が量産で飛ぶ/多色の版がずれる
原因細密・多色ほど版数と工数が増え、量産のスピードでは再現が難しい(シルクプリント自体の性質)
対処量産前にサンプルを重ね、再現できる線の細さ・色数の限界を一緒に見極める。検品でも「意図した線が出ているか」を見る

すべての柄を「完璧に再現します」とはお約束しません。どこまで再現できて、どこからが難しいのかを先にお伝えするほうが、量産後の手戻りを防げます。「この線の飛びは許容か」は言葉の往復では決まらないので、現地の日本人が実物を見て判断します。

哲学

縮率は「案件ごとに決めて、先に共有する」

5%以内が目安の案件も
縮率は生地の種類・商品の用途・ご要望によって変わり、すべてに共通する一律の基準はありません。試験結果を確認したうえで、案件ごとに許容範囲を事前に合意します。起こりうる幅を隠さず先にお伝えできることは、生地・プリント工場と良い関係を築けている証でもあります。

体制

品質を「現地で見る」3つの役割

社長(日本人)
営業窓口
1〜2ヶ月に1度ベトナムへ渡航し、営業と現場品質を橋渡し

生産管理者(日本人)
工場に常駐・品質担保
日本のプリント工場出身。日本の要求と現場の”翻訳”を担う

縫製責任者(ベトナム人)
工場 No.2・ベテラン
カットソー専門14年、工場長3年、日本の品質保証課主任3年

タイニン省の自社工場 / 離職率 約10%(業界平均 約20%)で人が定着し技術が育つ

まとめ

継続ロットを任せられる工場の条件

認証の一覧でなく実際の不良を語れる
カットソー特有のリスクを分かる
不良を辿る人と体制がある

▶ 継続生産の実例はこちら(スポーツユニフォーム 3ブランド・6年の継続事例)

よくあるご質問

Q検品はどのように行っていますか?
A生地の検反、製造中の検品 4 工程(裁断後・縫製中・縫製後・アイロン後)、仕上げ後の全数検針の 3 段階で行っています。縫製はタイニン省の自社工場で、日本人の生産管理者が常駐して見ています。
Q不良が出た場合はどうなりますか?
A製造中の検品 4 工程で除外していますが、万一混入があった場合は写真と現物をお送りいただき、原因を確認したうえで代替品の手配、または相当分のお値引きで対応します。初回は検品基準(縫製の許容差・色の許容範囲)を事前にすり合わせます。
Q初めての海外生産で品質が不安です。
A初回はサンプル段階で実物をご確認いただけるため、量産前に判断できます。スタッフの離職率が約 10%(業界平均の約半分)で、同じ人が同じ工程を続けられることも品質の安定につながっています。

株式会社SPeeD

ベトナム・タイニン省/日本人生産管理者が常駐する自社縫製工場でカットソー・アパレル OEM を行うメーカー

会社情報・公的番号・第三者証の詳細

法人番号 6011001137139 / JASTPRO コード P002A8530000 / ベトナム税務番号 0314672228-002

設立
2020年(第7期)
自社工場
ベトナム・タイニン省
累計実績
386社・18.8万着
最小ロット
原則500着〜(試作300着 相談可)
縫製責任者
カットソー専門14年
離職率
約10%(業界平均の約半分)

→ 会社概要・公的/第三者証 7軸の詳細

※累計386社・18.8万着は問い合わせ・サンプル・量産を含む総数

SPeeDはタイニン省の自社工場で、原則500着〜(試作300着 相談可)の継続発注を得意とするカットソー専門OEMです。

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