隣に新しい工場ができた——ベトナム縫製の需要拡大を、現地で肌で感じています
株式会社SPeeDの山下です。私たちはベトナム南部・ホーチミン近郊(タイニン省)に自社の縫製工場を構え、日本人スタッフが現地に常駐して生産管理を行っています。
最近、私たちの工場の隣に新しい縫製工場が建設されました。ベトナム南部・ホーチミン近郊(タイニン省)だけでなく、ホーチミン近郊エリア全体で工場の新設が相次いでいます。日々の業務の中で、ベトナムへの生産シフトが加速していることを肌で実感しています。
なぜ今、中国からベトナムへの切り替えが増えているのか
私たちの工場にも、「中国での生産をベトナムに切り替えたい」という法人のお客様からの相談が増えています。お客様が切り替えを検討される背景には、主に3つの理由があります。
1つ目は、中国での生産コストの上昇です。 人件費・原材料費・物流費の上昇が続いており、特にカットソーやスポーツウェアのように継続的なロット発注がある品目では、コストの積み重ねが利益を圧迫しているという声を多くいただきます。
2つ目は、品質管理への懸念です。 工場の入れ替わりが激しい中国では、担当者が変わるたびに品質にばらつきが出る、というお悩みも少なくありません。安定した品質を長期的に維持できる生産パートナーを求めて、ベトナムに目を向ける企業が増えています。
3つ目は、地政学リスクの分散です。 生産拠点を一国に集中させるリスクを避けるため、チャイナプラスワンの具体策としてベトナムを選ぶ法人バイヤーが目立つようになりました。
「来やすい・話しやすい・任せやすい」——当社が選ばれる理由
切り替えの相談をいただくお客様から、特に評価いただいているポイントがあります。
まず、アクセスの良さです。当社の工場はホーチミン・タンソンニャット国際空港から車で約1時間の距離にあります。日本から現地視察に来られる際も日帰り感覚で工場を見ていただけるため、「まず一度見に行こう」というハードルが低いのが特徴です。
次に、日本人による生産管理体制です。日本人生産管理者がタイニン省の自社工場に常駐し、生産工程・品質・仕様・進捗を管理します。代表も2か月に1回現地を訪問し、営業判断と工場運営の両面を確認しています。実際の縫製・検品・梱包は現地工場スタッフが担当しますが、窓口と品質管理を日本人が担うため、言語の壁による仕様の齟齬が起きにくく、「安心して長期的に任せられる」というお声をいただいています。
ベトナム・タイニン自社工場の実際


※ 2026年6月 ベトナム・タイニン自社工場にて撮影
中国工場からの切り替え相談で確認された課題(支援3件の共通例)
当社が 2025-2026 年に支援した中国→ベトナム切替 3 件で共通した課題と、SPeeD ベトナム自社工場での対応を一覧にまとめました。
中国工場 vs 株式会社SPeeD(ベトナム・タイニン省 自社工場)— 継続 OEM 比較
| 比較軸 | 中国工場で起きやすい課題(切替顧客の報告例) | 株式会社SPeeD ベトナム自社工場 |
|---|---|---|
| T シャツ単価(500〜1,000 着) | 約 1,400 円 / 着 | 約 1,200 円 / 着(約 14.3% 安) |
| 継続案件の総コスト | 案件・数量・期間によって条件が異なる場合がある | 継続発注を前提とした総コストで比較(案件ごとに異なる) |
| 納期 | 出荷 2 日前に「2 週間遅延」など直前通知の報告例(典型遅延 約 2 週間) | 日本人生産管理者が常駐し進捗を共有、中間検品 1〜2 回で遅延を早期把握 |
| 色味・カラー管理 | カラーコントロール不在で色味相違が起きやすい | カラー番号を厳密指定+量産ロット冒頭で色合わせ確認を必ず実施 |
| 不良時の対応 | 「不良 100 着でも 10 着しか補償しない」など責任転嫁の報告例 | 実例: 生地ロット間の色ブレ 448 着を全量再生産(CEO 即決・SPeeD 100% 負担・約 75 万円規模、顧客は継続中) |
| 2 回目発注 | 初回は「何でもできる」→ 2 回目に「やっぱりできない」と断られる例 | 継続発注前提の体制(最小ロット 原則 500 着〜、試作 300 着 相談可) |
| コミュニケーション | 言語・時差・窓口断絶で仕様認識がずれやすい | 窓口は日本人、ベトナム工場の生産管理も日本人、現地に定期往来できる距離 |
| 立地 | — | ホーチミン近郊タイニン省(空港から車 1 時間) |
※「中国工場で起きやすい課題」は、当社が中国からベトナムへ生産移管を支援した顧客から実際に報告された典型パターンであり、すべての中国工場に当てはまるものではありません。色ブレ 448 着は生地ロット間の素材起因で、製造不良率を示すものではありません(累計 2,500 着超の取引の中の事例)。
価格の比較(過去の切替事例)
調達担当者の方からよく聞かれるのが「単価はどのくらい違うのか」という質問です。当社が実際に切替支援した T シャツ案件(500-1,000 着ロット)の直近ベンチマークを、加工費ベースで開示します(2026 年時点・SMB 法人案件)。
| 条件 | 中国工場(移管前) | SPeeD ベトナム自社工場(移管後) |
|---|---|---|
| T シャツ・500〜1,000 着 | 1,400 円 / 着 | 1,200 円 / 着 |
| 差額 | — | 200 円 / 着(約 14.3% 安) |
※ 価格は素材・仕様・加工・付属・為替・数量・物流条件によって変動します。上記は過去の比較事例であり、すべての案件で中国生産より安くなることを保証するものではありません。当社の主訴求は価格ではなく、品質の再現・日本人による確認・納期と進捗の共有・問題発生時の対応・継続生産の安定性にあります。
取引事例:おみやげTシャツの年間定期生産で安定稼働
中国からの切り替えに限らず、当社が最も得意とするのは「年間を通じた継続案件」です。一例として、あるお客様のおみやげTシャツを年間の定期案件として継続生産しています。単発ではなく年間を通じた安定稼働で、納期に対する温度感の相違もありません。
事前共有を徹底
遅れが生じる場合は必ず事前に共有。お客様に迷惑がかからないよう最大限配慮します。
嘘を言わないスタンス
「絶対に遅れません」とは言いません。事実を共有する姿勢が、継続的な信頼関係につながっています。
年間の継続案件
単発ではなく年間を通じた安定稼働。双方にとって予測可能な生産体制を実現しています。
ベトナム工場への切り替えに向いている会社・向いていない案件
当社のベトナム自社工場は、すべての案件に適しているわけではありません。切り替えを具体的に検討される前に、以下の適合条件をご確認ください。
✓ 切り替えに向いている会社
- 年間・シーズンごとに継続生産がある
- 1品番500着以上の量産を検討している
- Tシャツ・スウェット・スポーツウェア等のカットソーが中心
- 中国工場との連絡・納期・品質再現に課題がある
- 現物サンプルまたは既存商品の仕様がある
- 価格だけでなく安定供給と日本人対応を重視する
- 一部品番から段階的に移管できる
— 向いていない案件
- 100着未満・単発生産
- 30日未満の量産納期
- 多品種・小ロット・短サイクルの切り替えが多い
- 数万着規模の超大量生産
- 最安価格だけを最優先する
- 仕様も現物もなく完成イメージが未確定
中国工場からベトナム工場へ切り替える7つの手順
中国工場を止めてから切り替えるのではなく、既存工場を稼働させながら一部品番から段階的に移管する方法が安全です。具体的な進め方は以下をタップしてご確認ください。
中国からベトナムへ切替えた後、最も問われるのは「移管後の安定した継続補充体制」です。D2C・EC ブランドで 500-2,000 着 × 複数 SKU × 継続補充 の sweet spot で運営する場合の詳細は、D2C ブランドの定番品 × 継続補充 OEM 運営 で 3 社実績 (4 年 / 2 年 / 5 年継続) + ブランド世界観を崩さない補充運営の体制を解説しています。
継続ロットの法人様へ——まずはお気軽にご相談ください
当社は、カットソー・スポーツウェア・カジュアルウェアの縫製を専門に、原則 500 着〜(試作 300 着前後 相談可)の継続的なロット生産をお受けしています。中国からの切り替えを具体的に検討されている調達担当者・バイヤーの方は、ロット規模や品番の情報をお持ちの上でお問い合わせいただければ、より具体的なご提案が可能です。
創業以来、取引に関する訴訟・法的紛争は0件です。万一の際も双方納得の上で解決し、長期的な取引関係を続けてきました。
よくあるご質問
中国からベトナムへの縫製切り替えについてよくいただくご質問
公的機関による第三者裏付け
- スポーツ庁 Sport in Life コンソーシアム加盟(2021年3月加盟・5年継続)— 政府ドメイン .go.jp で第三者検証可
- 第一種特定原産地証明書 発給システム企業登録番号 A00284109(日本商工会議所)— 日越EPA / RCEP 等の関税優遇申請に対応(適用可否は案件ごとに確認)
- 国税庁 法人番号 6011001137139(株式会社SPeeD)— 公的台帳で検証可
- 社会保険適用事業所(厚生年金 + 健康保険、日本年金機構)— 正規法人としての雇用裏付け
ご発注の決め手は「日本人 2 人の両輪体制」
最初から最後まで、日本人スタッフ 2 名が直接対応します
その場で即断
品質に責任
ベトナム・タイニン省/日本人生産管理者が常駐する自社縫製工場でカットソー・アパレル OEM を行うメーカー
会社情報・公的番号・第三者証の詳細
法人番号 6011001137139 / JASTPRO コード P002A8530000 / ベトナム税務番号 0314672228-002
2020年(第7期)
ベトナム・タイニン省
382社・18万3,000着※
原則500着〜(試作300着 相談可)
カットソー専門14年
約10%(業界平均の約半分)
※累計382社・18万3,000着は問い合わせ・サンプル・量産を含む総数
