Printstar・United Athle で小ロットを試した後、ベトナム直 OEM に切り替えるべき 5 つの分岐点

既製品(Printstar・United Athle)→ ベトナム直 OEM 切替

小ロットを試した次は?
OEM 切替を判断する
5 つの分岐点。

年間 1,000 着の継続発注が見えてきたら、襟ネーム・廃番リスク・昇華転写・納期の 5 観点で切替を検討。タイニン省の日系自社工場(日本人常駐)が、判断から量産まで伴走します。

5 つの分岐点で判断
🇯🇵 タイニン省 日系自社工場・日本人常駐
原則 500 着〜(試作 300 着 相談可)

Printstar(トムス)や United Athle(キャブ)といった既製品 (Printstar 等) は、1 着からの小ロットで試作できる便利な選択肢です。自社ブランドを立ち上げた直後、あるいは社内ユニフォームの初回発注では、多くの場合これで十分です。

ただし、試作・初回の次のフェーズに入ると、既製品 (Printstar 等) では対応しきれない場面が出てきます。私たちは日本人生産管理者がベトナム南部・ホーチミン近郊(タイニン省)の自社縫製工場に常駐しながら、500〜2,000 着クラスの継続ロットを扱ってきました。その立場から、「いつベトナム直 OEM への切り替えを検討すべきか」を 5 つの分岐点に整理してご紹介します。

なお、既製品はメーカー側の品番改定・在庫方針の影響を受けるため、同一仕様を長期間維持したい場合は、自社仕様の OEM が選択肢になります。

既製品 → OEM 切替の標準ロット帯(SPeeD の場合)

試作(相談可) 300 着前後(継続前提でご相談ください)
量産(主領域) 原則 500 着〜 2,000 着 / 1 型
継続発注の合計目安 年間 1,000 着〜 10,000 着(複数回・SKU 合計)
適合外 100 着未満の超小ロット / 単発発注 / 30 日未満の短納期 / 数万着〜の超大ロット / 最安値至上

「初回 300 着 試作 → 500 着量産 → 1,000 着〜 継続発注」の流れで、既製品ベースから無理なく OEM 切替に移行できます。継続発注前提なら、サンプル代金は無料です。

分岐点①:継続発注の見通しが立ち始めた時

最初の目安は「同一型で 1 回 500 着以上・年間 1,000 着以上の継続発注が見込めるかどうか」です。単発 30〜50 着の案件を年に数回こなすステージであれば、Printstar や United Athle の既製品をベースに、プリント業者さんと連携する既存フローが最適です。

一方で、年 1,000 着以上の定期発注が見えてきた段階では、ベトナム直 OEM の方が単価面でも供給安定性でも優位になります。当社の比較事例では、Tシャツ 500〜1,000 着で中国工場 1,400 円/着に対し SPeeD ベトナム工場は 1,200 円/着でした。ただし生地・目付・色数・プリント・付属品・貿易条件によって単価は 2〜3 割程度変動するため、個別見積りとなります。価格差そのものは「Printstar 仕入れの 7 割になる」といった劇的な話ではありません。安定供給と仕様の自由度、ブランド表現の幅を得られるのが本質です。

分岐点②:襟ネーム・OPP袋・タグをオリジナル化したくなった時

ブランド事業として育っていく過程で、必ず出てくるのが「Printstar・United Athle 等の既製品標準の襟ネームをオリジナル織ネームに変えたい」「OPP 袋を自社用に差し替えたい」「下げ札のレイアウトを統一したい」という要望です。既製品の上からロゴを入れるだけでは、どうしても「Printstar 由来の T シャツにロゴを乗せた状態」が残ります。

当社の OEM では、型そのものは Printstar 定番に近い仕様をベースにしながら、襟ネーム・下げ札・OPP 袋をすべて御社ブランド仕様で作成できます。首元を見たときに「どこで作ったか分からない=御社ブランドそのもの」に仕上がります。継続発注では、ネーム・タグ・パッケージを一度決めてしまえば、以降は同じ仕様で回せるため手間もかかりません。

分岐点③:定番品番の廃番・仕様変更に振り回され始めた時

ベトナム・タイニン省のSPeeD自社工場 内部風景(既製品から OEM 切替後の量産ライン)
▲ SPeeD 自社工場(ベトナム・タイニン省)— 自社生産ラインで定番仕様を継続維持し、既製品の品番廃止リスクを低減

既製品はメーカー側の在庫方針や品番改定の影響を受けます。00300 系のヘビーウェイト、0085 系の T/C クルーネックのように長く販売されてきた定番品番でも「在庫限りで終了」という案内が出ることがあり、同じ型を長期間使い続けたい事業者にとっては在庫リスクになります。

社内で「来年もこの型を使い続けられるのか」「取引先に提案した型が廃番になったらどう説明するか」という不安が出始めたら、OEM への切り替え検討タイミングです。当社では、定番既製品 (Printstar 等) に近い基本型(クルーネック/V ネック/ポロ/ジップパーカー等)をベースに、御社専用の型として継続生産できる体制を維持しています。素材は基本 3 種(ポリ 100%、コットン 100%、混紡)+定番色から選べ、ロット次第でオリジナル生地の開発にも対応可能です。

分岐点④:昇華転写・全面プリント・複雑配色の要求が出てきた時

昇華転写ユニフォームの生産事例(既製品では実現しにくい全面プリント・複雑配色対応)
▲ 昇華転写 OEM 生産事例 — 既製品では選択肢が限定される全面プリント・複雑配色も自社工場で対応

チームウェア・ユニフォーム・大会用ジャージ等、昇華転写や全面プリント・複雑な配色の要求が入ってくるフェーズでは、既製品では構造上対応できないケースが出てきます。シルクプリントで済む案件なら Printstar の既製型にプリント業者さんで十分ですが、昇華転写は「無地生地の段階からロゴ配色を刷り込む」工程です。完成品への昇華加工も一部可能ですが、縫い目をまたぐ全面柄や複雑な配色では、白生地へ転写してから裁断・縫製するカットソー OEM の方が、柄位置や仕上がりを管理しやすくなります。

当社のベトナム工場では、昇華転写・全面プリント・切替配色を前提としたパターンと縫製工程を持っています。「スポーツチーム用ジャージを昇華で作りたい」「前後で配色を切り替えた T シャツを 500 着だけ作りたい」といった案件では、初回のパターン起こしから当社内で完結できます。詳しくは カットソーOEMの生産体制 もあわせてご覧ください。

分岐点⑤:60〜90 日の納期と在庫リスク縮小が天秤に乗った時

既製品 (Printstar 等) の最大の強みは「即納」です。国内在庫を持つ商社経由であれば、数日〜 1 週間で手元に届きます。一方、ベトナム直 OEM は通常 60〜90 日の納期が必要です。この差をどう捉えるかが最後の分岐点になります。

判断基準は「発注計画が何ヶ月先まで立てられるか」。年間の発注スケジュールを四半期単位で組める事業(チームウェア年間供給、制服の定期入替、販促品の季節発注など)であれば、60〜90 日の納期は十分に許容範囲に入ります。代わりに、国内倉庫での死蔵在庫リスクを減らし、単価と自由度を取りに行けるのが直 OEM の強みです。発注計画がまだ日単位でしか動かせないステージなら、既製品 (Printstar 等) を継続する方が合理的です。

切り替えなくていいケースも正直にお伝えします

本記事の立場は「全員が OEM に切り替えるべき」ではありません。以下のケースでは、Printstar や United Athle の既製品+国内プリントのフローが最適です。

  • 1〜数十着の個人・少人数案件
  • 胸 1 色・背中 1 色のシンプルなシルクプリント
  • 既存品番のまま、仕様変更の予定なし
  • 即納が絶対条件(即日〜 1 週間)
  • 年間の発注量が不定期で見通せない

「取るべきではない案件」を正直にお伝えすることが、長くお付き合いできる代替調達先の条件だと考えています。上記に当てはまる場合は、既製品 (Printstar 等) の継続が合理的です。

既製品卒業後の調達方法4類型と、中国工場での失敗例を見る

既製品卒業後の調達方法を4類型で比較する

「既製品から OEM へ」の切替先には、市場に大きく 4 つの調達方法があります。社名は伏せ、当社が直近 3 年で切替相談を受けた範囲の観測と公開情報をもとに整理しました。調達方法ごとに向く案件は異なり、1 回の単価より「3 年継続でいくら残るか」が事業判断では重要です。

調達方法 向いている案件 発注側に必要な管理 注意点
A 既製品在庫卸
(Printstar / United Athle 等)
小ロット・短納期・プリント加工前提 プリント手配・在庫品番の追跡 品番改定・廃番の影響を受ける
B 越境 EC 系 OEM 仲介 Web 完結で小ロット OEM を試したい 仕様確認・品質基準の伝達 後ろの工場が見えにくく、品質責任の所在が不明確になりがち
C 中国工場との直接取引 現地管理・検品・貿易実務を自社で運用できる 仕様確認・品質責任・輸入実務の自社管理 継続発注で条件が変わることがあり、現地とのコミュニケーション体制が要る
D 日本人運営ベトナム自社工場
(SPeeD)
500〜2,000 着の継続発注・仕様自由度・日本語窓口を重視 発注計画の共有(60〜90 日納期前提) 即納・単発・100 着未満は不向き

注: 調達方法ごとに向く案件は異なります。具体的な単価・品質対応の比較は、本記事の「SPeeD が選ばれる 3 つの裏付け(一次情報)」をご覧ください。

中国工場での典型的な失敗 3 パターン

当社では 2025-2026 年にかけて、Printstar 既製品を一度卒業して中国 OEM を試したあと、最終的にベトナム直生産に切替えた顧客を 3 件支援しました。共通して語られた中国工場での失敗パターンを要約します。

  • プリント不良の責任転嫁:「最終顧客の洗濯のせい」と工場が主張、不良率の開示なし。品質責任の所在が不明確で、エンドユーザーへの信用リスクを常に抱える
  • 納期遅延の直前通知:出荷予定 2 日前に「素材調達遅延で 2 週間遅延」の一報。店舗納品スケジュール・販促枠が既に確保済で、実質的な機会損失が発生
  • 色味コントロールの不在:「だいたいの感覚」で量産が進み、納品後に色ブレ発覚。9-15 色展開のブランドでは 1 色ズレで全量再生産リスク

これらは「Printstar・United Athle 等の既製品卒業後の最初の OEM 選定」で発生しがちな失敗で、Printstar → 中国工場の短期的コスト魅力だけで選定すると遭遇する典型例です。SPeeD ベトナム直生産は日本人常駐管理で (1) 責任所在の明確化、(2) 2-3 週前の早期遅延アラート、(3) PANTONE 厳密指定 + 量産時ロット冒頭色合わせ、で 3 パターン全てを解消します。

詳細は 中国からベトナムへの切替記事 もご参照ください。

SPeeD が選ばれる 3 つの裏付け(一次情報)

① 不良時の責任の取り方(CEO 即決 + 全額負担/実例)

継続案件で生地ロット間の色味違いが発生した際、448 着を全量再生産(補償額 75 万円規模)/負担割合は顧客 0%・SPeeD 100%を CEO 即決で対応しました。代表が即日判断し、その後も取引は継続しています。継続発注では不良時の負担比率が単価より事業継続性を左右します。

② 中国 vs ベトナム(SPeeD)の継続単価ベンチマーク

Tシャツ 500-1,000 着ロットで 中国工場 1,400 円/SPeeD ベトナム 1,200 円(約 14.3% 安い)。初回見積は中国が安く見えても、2 回目以降のコストが急騰しやすいのが中国の構造で、当社が直近 1 年で切替相談を受けた 3 件もこの課題からの相談でした。3 年継続の総コストで判断するとベトナム自社工場が優位を維持します。

③ ワーカー離職率と教育プロセス(業界 20% → SPeeD 10%)

年間離職率は SPeeD 約 10%/ベトナム縫製業界平均 20% 前後(半分以下)。採用後 2 ヶ月の試用 → 縫製リーダー査定で給与直結 → 昇進機会で長期定着、を OJT 中心に運用しています。品質確認は ①生地受入確認 ②縫製中の中間確認(検品チーム 6 名)③完成品検品 ④出荷判定の 4 工程です。完成品の検査方法・抜き取り数量・許容基準は商品特性や顧客要求に応じて発注前に確認し、AQL を採用する場合は検査水準と合格品質限界(AQL値)を事前に合意します。人が定着している工場ほど、継続発注での品質が安定します。

よくあるご質問

QPrintstar・United Athle で小ロットを試した後、いつベトナム直 OEM に切り替えるべきですか?
A年間 1,000 着以上の継続発注見通し、オリジナル襟ネーム・OPP 袋の必要性、定番品番の廃番リスク、昇華転写・複雑配色の要求、60〜90 日納期の許容、この 5 つの分岐点のうち 2〜3 個が当てはまれば検討タイミングです。ひとつだけなら、まだ既製品 (Printstar 等) の継続が合理的です。
Qベトナム直 OEM と Printstar の価格差はどれくらいですか?
A当社の比較事例では、Tシャツ 500〜1,000 着で中国工場 1,400 円/着に対し SPeeD ベトナム工場は 1,200 円/着でした。ただし生地・目付・色数・プリント・付属品・貿易条件によって単価は 2〜3 割程度変動するため、個別見積りとなります。Printstar 仕入れの 70% になるような劇的な価格差はなく、主な差別化価値は「自由度」と「供給安定性」にあります。
Q既製品+プリントで十分なケースは?
A1〜数十着の個人・少人数案件、胸 1 色のシンプルシルクプリント、既存品番のまま仕様変更なし、即納必須(即日〜 1 週間)、年間発注量が不定期で見通せない場合は、Printstar や United Athle の既製品+国内プリントのフローが合理的です。
Qベトナム直 OEM の納期はどれくらいかかりますか?
A通常 60〜90 日です。即納を求める案件には向きません。一方で、年間発注スケジュールを四半期単位で組める事業(チームウェア年間供給、制服の定期入替、販促品の季節発注など)であれば 60〜90 日は十分許容範囲で、国内倉庫の死蔵在庫リスクを減らし、単価と自由度を取りに行けます。
Qオリジナル襟ネームや OPP 袋の対応は可能ですか?
A可能です。当社の OEM では、型を Printstar 定番に近い仕様ベースにしながら、襟ネーム・下げ札・OPP 袋を全て御社ブランド仕様で作成できます。継続発注では仕様を一度決めてしまえば同じ仕様で回せるため、2 回目以降の運用負荷もかかりません。

乗り換え 3 ステップ

  1. STEP 1

    無料相談 + 既製品の現状ヒアリング

    現在ご利用の Printstar / United Athle 等の品番、年間ロット、改善したい仕様(襟ネーム・配色・素材)を共有いただきます。

  2. STEP 2

    仕様提案 + 試作 300 着〜(相談可)

    継続生産を前提とした試作を 300 着〜で実施。素材・縫製・配色・付属品を実物で確認し、量産仕様を確定します。

  3. STEP 3

    量産 500 着〜継続発注 + 定番化

    確定仕様で 500 着〜量産。継続発注で定番仕様を SPeeD 自社工場で維持でき、既製品メーカー側の品番廃止による供給リスクを低減できます。

上記 5 つの分岐点のうち、2〜3 個が当てはまる状況であれば、一度ご相談ください。上記 3 ステップ(相談 → 試作 300 着〜 → 量産 500 着〜継続)で、無理なく既製品ベースから OEM 切替に移行できます。

日本語でのやり取りはベトナム現地の日本人生産管理者が直接担当します。オンライン会議での工場ツアーや、サンプルの日本語コメント付き返送にも対応しています。当社の工場体制と品質管理、あるいは無料で相談するからお気軽にご連絡ください。

「まだ既製品 (Printstar 等) で十分」と判断される場合でも、将来のフェーズ移行の準備として、当社側で概算見積だけお出しすることも可能です。現在の発注構造と将来像を共有いただければ、切り替えタイミングの相談相手としてご活用ください。

総合的な代替調達先の比較は Printstar 代替 OEM|ベトナム直 自社工場 もご参照ください。Printstar・United Athle 等の既製品業者向けの判断軸・価格レンジ・業態別マッチングを整理しています。

チームウェア案件(スポーツチーム・部活・クラブ向け)で昇華転写フル配色が必要な場合は チームウェア OEM 昇華転写 ベトナム — 500 着からフル配色・襟ネーム対応 をご参照ください。500 着〜の継続発注を前提に、襟ネーム・仕様変更を含めた OEM 仕様をまとめています。


株式会社SPeeD

ベトナム・タイニン省/日本人生産管理者が常駐する自社縫製工場でカットソー・アパレル OEM を行うメーカー

会社情報・公的番号・第三者証の詳細

法人番号 6011001137139 / JASTPRO コード P002A8530000 / ベトナム税務番号 0314672228-002

設立
2020年(第7期)
自社工場
ベトナム・タイニン省
累計実績
382社・18万3,000着
最小ロット
原則500着〜(試作300着 相談可)
縫製責任者
カットソー専門14年
離職率
約10%(業界平均の約半分)

→ 会社概要・公的/第三者証 7軸の詳細

※累計382社・18万3,000着は問い合わせ・サンプル・量産を含む総数

弊社の日本人が直接対応します。

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※ 100 着未満 / 30 日未満納期 / 単発系のご依頼は対応外。継続発注をご検討の法人様向け。